2008年1月13日日曜日

杞憂だと良いですが・・・

台湾立法委選大敗の民進党、総統選候補の謝氏が代理主席にhttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080113i114.htm?from=main1
(2008年1月13日23時35分 読売新聞)

 【台北=吉田健一】12日投開票の台湾立法委員(国会議員)選で大敗した与党・民進党は14日、臨時の党中央執行委員会を開き、同党の総統選候補、謝長廷元行政院長(首相)(61)を党代理主席に選出する。

 陳水扁総統が立法委選敗北の責任をとって党主席辞任を発表したことを受けたもので、同党は謝氏の陣頭指揮の下、3月22日の台湾総統選挙に向け、党勢立て直しに全力を挙げることになる。

 中央通信によると、謝氏は13日、国民党単独で立法院(国会)の3分の2以上の議席を占めた選挙結果を「民主主義発展の危機」と評し、党主席就任を引き受ける意向を明らかにした。

 謝氏は同日、「総統選の全責任は自分が負う。もし敗れれば、政界を引退する」と語り、背水の陣で総統選に臨む考えを強調した。

 かつて市長を務めた民進党の地盤・高雄で同日夜に開いた決起集会でも、集まった5万人以上の支持者を前に、「台湾の民主のためにも勝たねばならない」と語った。

 同党では、総統選に向け、立法院の多数を一党が抑える「民主主義の危機」を訴えて世論喚起を図り、浮動票取り込みを狙う戦略を取ると見られる。

 今回の立法委選では、国民党が定数(113議席)の3分の2を上回る81議席を獲得、民進党は27議席にとどまった。投票率は小選挙区で58・5%と過去最低だった。

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 台湾はどうなってしまうのでしょうか。

 中国が虎視眈々と狙っている台湾島。最近では地球儀やら、福田首相との会談にいたずらをしたりやらと、台湾島の帰属のための既成事実を積み重ねようと必死な中国がいます。

 きな臭く、常に反日的なポーズをとり続ける北東アジアにあって、親日的なメッセージを送り続ける台湾に親近感を覚え、独立を応援してあげたい感情があります。

 日本でも有名な李登輝前総統をはじめ、評論家の金美齢氏などの活発な台湾独立運動を目にするにつけ、大国中国に向こうを張って、小さいながらも背水の陣でがんばっているものだと思っていましたが、外省人主体の国民党が議会第一党を占めてしまうとは、独立派にとっては本当の正念場でしょう。

 台湾の近代は実に不幸といっても差し支えない、苦労の歴史の積み重ねです。 残念ながら、日本も、そんな台湾に対して、思い切った支援をできずにいますが、このまま見過ごしてしまってよいのかどうか。杞憂かもしれませんが、台湾の次は尖閣諸島。そして、沖縄という、あまり考えたくない領土野心があるのではないかと心配になります。

  私が、ボストンを旅した時に、フリーダム・トレイルという場所にあった記念碑が心に残っています。

それは、

 彼らが共産主義者を弾圧した時、私は不安に駆られた。だか、私は共産主義者でなかったので 何もしなかった。

 次に彼らは、は社会主義者を弾圧した 私はさらに不安を感じたが 自分は社会主義者ではないので 何もしなかった。

 やがて彼らは、学生、新聞、ユダヤ人と次々に弾圧の輪を広げていった。その度に私の不安は増したが それでも私は何もしなかった。

 ある日 ついに彼らはは教会を弾圧してきた そして私は牧師だった。だから行動に立ち上がったが、すでに遅かった。

 マルチン・ニーメラー(1892.1.14~1984.3.6)


 彼らとは、もちろん、ナチスドイツのことです。

 台湾が平和でありますように。



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