2008年1月29日火曜日

退路を断つ

<橋下徹氏>大阪の府債発行認めない…職員給料削減も
(毎日新聞 - 01月28日 19:33) http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080129k0000m040056000c.html

 大阪府知事選で初当選したタレントで弁護士、橋下徹氏(38)は28日未明、大阪市中央区の事務所で、若菜英晴・毎日新聞大阪本社社会部長のインタビューに応じた。橋下氏は来年度予算編成に関して「原則、府債発行(借金)は認めない」と明言し、その分は歳出削減を行う考えを示した。また、府債返済を先送りして財政再建団体転落を免れていたことについても、一定割合を返済する方向に転換したうえで、現在目標としている10年度の単年度黒字化を前倒しする方針を示した。

 橋下氏は、府債発行を認めない方針について「相当無駄が削れると思う。どうしても必要な事業なら、職員の給料を削ってもらう」と述べた。削減対象として、人件費や建設事業費、中小企業融資などを検討するとした。

 また、府が10年満期で一括返済する府債に限り、10年目に100%借り換えして返済を先送りしていることについて、借り換え割合を総務省の指導に基づき58%に下げると断言。返済先送りを前提にした府の行財政改革プログラムを、新たな“橋下版”に作り変える意向を明らかにした。

 府の予算規模は約3兆円で、毎年、財源不足を補うため、2300億円程度の府債を発行(借金)し、さらに01年度からは府債返済に備えて積み立てた「減債基金」から毎年約1000億円を借り入れている。府幹部は「3300億円を一体どこから捻出(ねんしゅつ)するのか」と困惑を隠せない。【坂口佳代】
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当 橋下  徹  無新  1.832.857
  熊谷 貞俊  無新    999.082
  梅田 章二  無新    518.563
  高橋 正明  無新     22.154
  杉浦 清一  無新     20.161
  (確定得票)
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 ようやく大阪府知事選の結果が出ました。

 共産党の梅田さんがまともに見えるほどの、醜態を見せつつ、マスコミには「橋下氏にせまる」なんて持ち上げられていた熊谷氏にダブルスコアに近い圧勝でした。

 やれタレント議員だとか揶揄する論調もあるようですが、大阪府最大の問題である、自治労や解放同盟のヒモがついた熊谷氏が当選するようなら、本当に大阪は終わりだと思っていました。

 さて、選挙前のムーブなどで、3候補が論戦を行ってました。橋下氏がもともと出演していた番組だったからか、宮崎哲弥や勝谷誠彦からするどい突っ込みを入れられていました。(勝谷は民主びいきだからか)
 
それでも、3候補なりに「明るい大阪」を訴えていたわけですが、一番大事なのは、何を語るかよりも、何をするか、なわけです。この赤字にまみれた大阪で、どんなことができるのか。 現首長下では総務省を欺くように、借金の付け替えを行い、財政支援団体化を防いでいましたが、そんな状況にもかかわらず、財政再建を掲げ、「原則」の括弧つきですが、府債の発行をしないという方針を打ち出しました。

 選挙に勝ち、その上でさらに高いハードルを設けるのは大変な意気に感じます。正直、府債発行自体は悪いことではないと思います。だって、支出を減らすということは、投資も減らすという側面もあるわけですから。

 こういう発言をすることで、府債を発行しても、再建団体に転落しても、「だからダメだ」みたいな論調になるに決まってます。

 熊谷氏のように、「ダメだダメだ」を繰り返すのではなく、「必ずできる」と言葉で退路を断ち、府政に向かう橋下知事を応援していきたいと思います。


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