2008年2月13日水曜日

Quality Control

密封でも中国とは限らず ギョーザ事件で中国検疫当局
【東京新聞】2008年2月13日 21時35分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008021301000746.html

 【北京13日共同】中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長は13日の会見で「密封されたギョーザ製品の袋から(殺虫剤)メタミドホスが検出されたから、生産過程で混入したと考えるのは単純すぎる」と述べ、中国の工場で混入されたとの断定的な見方に反発した。

 副総局長は「袋を開封してまた密封することは、ハイテクなど使わなくても普通の人でもできる」と指摘。密閉された袋から検出されたことは生産過程で混入したとの結論には結び付かず「一つの推測にすぎない」と述べた。

 町村信孝官房長官は8日、密封されていた袋の内側から殺虫剤が検出されたことを受け、中国側で混入したと考えるのが自然との認識を示していた。

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 あらゆる可能性を視野にいれて捜査するのは、当然必要ですが、蓋然性の高い推論を押しつぶすかのように、小さい可能性を喧伝するというのは強引すぎるにも程がある、という感じです。

 「袋を開封してまた密封することは、ハイテクなど使わなくても普通の人でもできる」というのはおっしゃるとおりですが、通常の日本人には入手不可能な薬品に汚染された商品が、全国各地で見つかっているにもかかわらず、こういうことがいえる神経を疑います。だいたい、わざわざそんな偽装工作をしたところで、警察の科学捜査でわからないはずがありません。

 これだけ世界で話題になっているにもかかわらず、監督官庁の高官が、こんないい加減な責任逃れの発言ができるというのはどういう国なのでしょうか。

北京オリンピック。心の底から楽しみにしています。

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