2008年2月3日日曜日

危機管理。

海底ケーブル障害、3本目の不具合も判明 ドバイ沖
【CNN.JP】
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200802020012.html

中東やアジア、北アフリカの広範囲にわたる各地で1月30日からインターネット通信などが断絶し、経済活動や市民生活に大きな支障が出ている問題で、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイにある国際通信用のケーブルが新たに損傷したことが1日分かった。

これで機能障害に陥った海底ケーブルは3本目になる。3本目のケーブルはUAEとオマーンを結ぶもので、ドバイ沖合約56キロのペルシャ湾で障害を起こしている。この弊害でドバイなどでの通信速度が遅くなっている。同ケーブルはインドの通信企業の子会社が保持している。

修理のための専門船が現場海域へ向かっている。修復の時期などは不明。

一連のケーブル支障で影響を受けたのは、エジプト、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、パキスタン、インドの各国。

不具合を起こした他のケーブルは、エジプト沖の地中海で、同国とイタリアを結ぶ海底通信ケーブルなど。ケーブル切断の詳しい理由は不明だが、船のいかりなどによる損傷の可能性がある。一部のケーブルは2月12日までに復旧する見通しとなっている。

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 台湾の地震の際にもありました、海底ケーブル損傷による通信異常。陸続きの中東でもこのありさまですから、四方を海に囲まれた日本においては、その影響は甚大なものになりそうです。

 あらゆるものがネットに依存している世の中です。金融機関や証券会社の取引が停止してしまえば、経済にも影響しますし、また、安全保障の分野などでも(本来はコレが目的ですから)深刻な事態につながりかねません。 生活や安全と切っても切れないものとなったインターネットが、たかだか親指くらいの太さのケーブルに依存しているとは、普段意識することはありませんが、恐ろしさを感じます。




 図でみると、アメリカ方面から来る回線は東京方面(神奈川県二宮中継所)に集中しています。ここがテロの標的になったりすると恐ろしい被害を被ることになりそうです。

 さらに妄想を広げていくと、この中継所が寸断されれば、日本の通信の多くは中国を経由することに。シロウトの妄想ですから、実際どうなのかはわかりませんが、考えるだけでゾッとします。

 そんなわけで、今年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が超高速インターネット衛星WINDSの打ち上げを行います。



 目的は、災害時の基幹ネットワークのバックアップと、アジア地域の僻地などでのブロードバンド環境の実現だそうです。

まだ実験だそうですが、ワクワクします。「衛星通信の障害となっていた雨や厚い雲にも対応」などとおちゃめなところも持ち合わせています。

できるだけ早い実現を期待したいですね。
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