2008年2月17日日曜日

腐敗臭の元はどこ

NYでオバマ氏票に不自然集計
【スポニチAnnex】2008年02月17日 http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080217025.html

 16日付の米ニューヨーク・タイムズ紙は、今月5日のスーパーチューズデーに行われた民主党予備選挙のニューヨーク市の一部選挙区で、暫定開票結果にオバマ上院議員への票がまったくないなどの不自然な集計があると報じた。

 公式な開票結果発表に向けて再集計などが行われており、結果によってはこれまでの暫定獲得代議員数に影響を及ぼす可能性がある。

 同紙によると、オバマ氏支持者が多数いる市北部ハーレムにある選挙区では当初、「クリントン上院議員が141票対零票で全投票を獲得」と集計されたが、再集計で「261票対136票」に修正された。また、別の区では「118票対零票」だったのが「118票対116票」と互角になった。同紙の取材では、市の6106選挙区のうち約80区が「オバマ氏零票」の暫定集計結果だった。

 一方、「クリントン氏零票」という区も10前後あり、広い地域でずさんな開票、集計例があることが分かったという。ニューヨーク州予備選の暫定結果では、クリントン氏は得票率57%、オバマ氏は同40%。獲得代議員数はそれぞれ139人と93人とされている。 (AP)

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 アメリカ合衆国というのは、ある意味で民主主義国家の代表とも言うべき国ではあるのですが、その最高権力者を決める選挙さえも公正に行うことができないというのは、滑稽であり、恐ろしいことです。

 前回の選挙でも、フロリダで、かなりグレーな開票により、アル・ゴアが落選し、ジョージ・ブッシュが当選しました。国勢を大きく揺るがすようなシステムが、地方の小さな開票所ごとに工作され、結果が大きく歪められてしまうアメリカという国の腐敗ぶりに思いを馳せていましたが、振り返って、日本の選挙は公正に行われているのかがちょっと気になりました。

 前回の参院選で野党惨敗とか、前回の衆院選で野党圧勝とか、極端に針がふれているので、まあ健全なのではないかと。ただ、地方によっては、同調圧力が強い地域などで、変な監視がついたり、良くない金が動いたりしているのかもしれませんが、選挙結果が歪められるようなことはないだろうと。

 いろいろ、探してみましたが、選挙の公正性を図るものなど、よく考えたら、ネットとは言え見つかるわけありません。代わりにこんなものがありました。

TRANSPARENCY INTERNATIONAL という団体の発行する
Corruption Perceptions Index(CPI:国別腐敗度指標)
http://www.transparency.org/

小さくて、申し訳ございません。((クリックすると大きくなります)

2007年度のランキングですが、

1 デンマーク
2 フィンランド
3 ニュージーランド
4 シンガポール
5 スウェーデン
6 アイスランド
7 オランダ
7 スイス
9 カナダ
9 ノルウェー

ということで、残念ながら、日本は17位。
アメリカはというと20位、という結果でした。


選挙に絞ったデータではないので、ニュアンスは違いますが、腐敗ぶりはアメリカと、どっこいどっこいというところなのでしょう。


それにしても、北欧勢は優秀ですね。



その他の国としては

11 オーストラリア
12 イギリス
14 香港
16 ドイツ
17 日本
19 フランス
20 アメリカ
25 スペイン
28 ポルトガル
30 イスラエル
34 台湾
41 イタリア
43 韓国
60 クウェート
61 キューバ
72 ブラジル
72 中国
72 インド
84 タイ
123 ベトナム
131 イラン
131 フィリピン
143 インドネシア
172 アフガニスタン
172 スーダン
178 イラク
179 ミャンマー(最下位)


という感じでした。

ややヨーロッパに有利な気もしますが、まぁこんな感じでしょう。

それにしても、中国とインドが同ランク、ベトナム、フィリピン、インドネシアがその下とは意外な感じでした。中国は思った以上にちゃんとしてるのか、はたまた別の理由があるのか、勘ぐってしまいます。


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