2008年2月11日月曜日

でしゃばらなければ良い番組なのに

橋下知事、生番組出演巡りNHKに不信感
(2008年2月10日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080210p101.htm

 大阪府の橋下徹知事は9日、8日に生出演したNHKの番組で司会の女性アナウンサーから「遅刻」と指摘されたことを挙げ、「当初から間に合わないと伝えていた」「(上京の公務を)切り上げてでも番組に出ろと強硬に言ってきた」とNHKへの不信感を口にした。報道陣に答えたもので、今後も取材には応じるが、「(NHKの)スタジオには一切行かない」と宣言した。

 番組は8日午後7時半から関西で放送された「かんさい特集」。橋下知事は同日、東京で政党などへのあいさつ回りを終えて帰阪し、同8時ごろにスタジオ入り。司会から「30分の遅刻で到着されました」と紹介され、「遅刻は僕の責任じゃない。(公務で冒頭から)来れませんと再三、言っていた」と反論していた。

 9日の予算協議を終えた橋下知事は、NHK側から番組前後にあいさつやねぎらいの言葉がなかったとして「黙っていても金が入ってくる組織はこんなもの。民間企業はあんな態度をとらない」と語った。NHK大阪放送局広報部は「司会の発言は場を和ませようとしたもの。終了後、複数の幹部からねぎらいの言葉はかけさせていただいている」としている。

--------------------------------------------------------

NHK「かんさい特集」
藤井彩子:NHKアナウンサー 上田理恵子:株式会社マザーネット社長橋下徹:大阪府知事平松邦夫:大阪市長片山善博:慶應義塾大学教授上山信一:大阪府特別顧問、大阪市立大学教授


1/6

2/6
http://www.youtube.com/watch?v=6aJURSVKM3A&feature=related
3/6
http://www.youtube.com/watch?v=bIIMqQCmGOY&feature=related
4/6
http://www.youtube.com/watch?v=bIIMqQCmGOY&feature=related
5/6
http://www.youtube.com/watch?v=CU5TMtvchug&feature=related
6/6
http://www.youtube.com/watch?v=_CM67cR-YwY&feature=related

 問題になってるのは上の番組です。
元々、公務である挨拶周りがあり、番組収録の時間には間に合わない旨をNHK側に伝えていたにもかかわらず、関係省庁の挨拶まわり先にまでNHK職員が押しかけて、挙句駆けつけた収録においては「30分の遅刻です。」言いながら紹介する無礼を批判したものです。

 遅刻以外にも、藤井アナが食って掛かるようなシーンが多々見られます。府職員の人権費を繰り返し突っ込んだりして、話の流れを作ろうとするような所は、なんだか必死にNHKの作りたい方向へともって行きたい意向のようなものが見え隠れします。

 NHKのやり口に腹立たしく思う反面、片山元鳥取知事や、平松大阪市長といった、わりとまともなパネラーだったので、結論ありきのNHKの姿勢が明らかになったとも言えます。これが民放だったら、御用聞きのような、声の大きい評論家にかき消されて、制作サイドのいやらしさが見えなかったかもしれません。

 予算決まってるやつをひっくり返して、わずか4日か5日で決めたことですから。
簡単に皆さん、夢がないとか希望がないって言いますけど、それが一体どういうことか。
NHKのインサイダー問題だって、あれ一体どんだけかかってるんですか。ごまかさないで、NHKだって、アレ何ヶ月位かかるのか。
そんな問題が起きて1日や2日で解決できてないのに。どうなってるんですかね。
(橋元知事の発言 3/6 2:50位から)

 恣意的な番組作りで印象操作をしようとするマスメディアに対しては、メディア慣れした橋下知事はある意味有利なのかもしれません。橋下知事が子供っぽく映るところもありますが、そこで反論しなければ、まんまとNHKの印象操作に載せられてしまうところでしたから。(まぁ、「挨拶やねぎらいが無い」と言うのは子供っぽいかもしれません)

 突っ込みどころとしては、平松市長の方が多かった気がしますが、いずれにしても、地方自治体において影響力もあり、まともな論陣を張れる人たちが出ている番組だっただけに、藤井アナのおかしな進行がなければもっと良い議論が聞けたのにと思いました。






track feed