2008年4月16日水曜日

受難

パチンコ店も禁煙に 神奈川県が条例素案
【asahi.com】2008年04月16日
http://www.asahi.com/health/news/TKY200804160093.html

 神奈川県の松沢成文知事は16日までに、不特定多数の人が利用する県内のすべての施設を禁煙にする方針を示した。飲食店やパチンコ店などの娯楽施設も含まれる。受動喫煙を防ぐ「公共的施設における禁煙条例(仮称)」の08年度中の制定を目指し、条例制定の基本的な考え方を素案にした。

 知事は年内にも条例案をまとめて県議会に提案したい考えだ。素案では、公共的施設を「不特定多数の人が利用する施設で、室内とこれに準ずる環境にあるもの」と定義。具体的には学校、病院、公共交通機関、劇場のほか、飲食店、パチンコ店やマージャン店などの娯楽施設も禁煙対象とした。

 施設利用者への禁煙のほか、施設管理者にも禁煙の表示、灰皿などの撤去や喫煙者への注意を義務づける。違反した場合は立ち入り調査や指導・勧告などをしたうえで両者に罰則を科すという。

 ただ、専門家らで作る検討委員会では「飲食店や娯楽施設は段階的に禁煙にする激変緩和措置が必要ではないか」などの意見も上がっており、今後検討して月内に正式な考え方をまとめる。

 松沢知事は「席だけの分煙では煙が流れてしまい、受動喫煙を防げない。一歩譲るとすれば部屋で分ける完全分煙が望ましい」との考えも示した。

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自分は喫煙者なので、よくわからない、否、嫌煙派の主張も認めるところはあるのですが、こうも急進的に目の仇にするのはどうか、という気がします。

自分は東京に住んでいて、例えば、新宿で友人と食事をする時、相手が非喫煙者であれば喫煙は自発的に慎みます。会合が長時間に渡るようであれば、中座し、喫煙の許可された場所で吸います。というのも、相手に「喫煙を我慢させている」と受け止められるのが申し訳ない気持ちになるからです。会合が終わり、外に出てみると地区一帯は禁煙区域、駅も禁煙、電車も禁煙となれば、一体どこで吸えばいいのか。

それが「マナーです」と言えばそれで終わりなのだが、マナーとは、本来、相手への気遣いを言うことであって、少なくとも、勝馬に乗りつつある嫌煙派の主張は、喫煙派に配慮したものとはとても思えません。いわば、マイノリティに配慮のない「押し付け」であるとも受け取れると思います。

学校、病院、公共交通機関、劇場などはまだ理解できますし、実際禁煙ないし完全分煙の措置が取られているところがほとんどだと思いますが、飲食店や娯楽施設にまで強要するのはいかがなものか。嫌でも、行かざるを得ないような場所(先に列挙したところがそうです)は、当然非喫煙者への配慮があってしかるべきですが、別段行く必然性もないところまで、喫煙者の配慮もなしに、一律禁煙というのでは、あまりにも強引です。

例えば、全席禁煙の飲食店というのも、都内には数多く存在します。外に何の断りもなく、注文を聞かれてから「ここは全席禁煙です。」と言われると、ちょっと腹立たしい気持ちにならないでもありません。まぁいちいち抗議しませんが。「禁煙の方が商売が成り立つ」とか、「禁煙は当店のポリシーです。」という店が増えるのは、なんら不満でもありません。ただし、喫煙スペースを根絶やしにするというやり方が適当なのかどうかというのは非常に疑問であります。




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